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COVAX、10億本目の供給を達成/Gavi理事会議長「低所得国の接種の加速化を」

ワクチン
COVAXからルワンダに届けられたワクチン © UNICEF/UN0579046/Kanobana
COVAXからルワンダに届けられたワクチン
© UNICEF/UN0579046/Kanobana

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを共同購入し、途上国などに分配する国際的な枠組み「COVAX」は1月15日、ルワンダ向けの110万本のワクチンの出荷によって10億本の供給を達成しました。世界保健機関(WHO)が発表しました。COVAXはこれまで低所得国など144カ国にワクチンを届けています。

この節目に合わせ、COVAXを担う組織の一つ、Gaviワクチンアライアンスのバローゾ理事会議長(欧州委員会元委員長・ポルトガル元首相)は18日、メディア向けに寄稿し、COVAXが掲げてきた「供給量を増やし、公平なアクセスを確保して、現在の世界的な格差を是正する」という目標に向けた「大きな進展」としながらも、現状に照らし合わせると、国際社会が「パンデミック対策に失敗した点を浮き彫りにした」と指摘しています。

バローゾ氏はこの中で「2021年には地球上のすべての成人にワクチンを接種するのに十分な量のCOVID-19ワクチンが製造された」ものの、「主に低所得国に住む30億人以上がまだ初回接種を受けていない」と述べたうえで、「高所得国では、平均接種率が75%を超えており、現在はブースタープログラムに力を入れている。しかしアフリカでは、予防接種を完了している人口は全体のわずか1割にすぎない」と憂慮を示しました。

バローゾ氏は、こうした現状について、「道義的な失敗であるだけでなく、公衆衛生上の大惨事と言える。全員が安全になるまで、COVID-19から誰も安全になれないことは、もう誰もが知っていることだ。世界中の人々にワクチンを接種できるようになるまで、新型コロナウイルスは変異を続け、その結果、より危険な変異株が新たに出現する可能性がある。私たちは、ウイルスに先手を打つのではなく、ウイルスを追いかけるようにして、ブースター接種の無限ループに陥ってしまう危険性がある」と述べました。

またバローゾ氏は「世界中の人々を守ることで、世界経済を再起動させ、貿易や商取引、旅行をすべて再開することができる。そのためには、高所得国とワクチンメーカーが、最も必要としている人々への注文を最優先するという新たな約束をする必要がある」として、国際協力の必要性を改めて訴えました。

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