(写真)2021年3月、ルワンダにて。COVAXから供与されたワクチンを保冷ケースに入れ、車に積み込む医療従事者 © UNICEF/UN0426109/Kanobana
ACT-A 運営理事会は各国に求める「フェアシェア(公平な分担)」を公表しています。ACT-Aを構成する各組織が、国際公共財である医療ツールの開発を加速化し、公平なアクセスを実現するための資金を確実に調達するための枠組みです。国内総生産(GDP)などを基準に、公平で透明性のある算出方法で分担額を決め、共同で責任を分かち合っていこうとするものです。ACT-A 運営理事会の議長である南アフリカとノルウェーの主導のもとに算出されました。
2021年6月25日時点で、ドイツ、ノルウェー、カナダ、サウジアラビア、クウェートは分担額を超えた額を拠出表明しているほか、スウェーデン、英国は70%、イタリア、米国、スイス、アイスランドは50%を超えた額を拠出表明しています。日本もおよそ50%の額を拠出表明しています。一方、主要新興国である中国やブラジル、ロシアからは、これまでのところACT-Aへの拠出表明はありません。
(『ACT-A WATCH』第2号より)
※ 文中の情報は、『ACT-A WATCH』第2号発行時点のものです。
「フェアシェア」に基づく各国の拠出目標額と達成割合の最新情報(約2週間ごとに更新)は、Access to COVID-19 tools funding commitment trackerからダウンロードできるExcelファイルの"Pledge_vs_Benchmark"というシートをご覧ください。